
2026年9月30日(水)
千葉県立東総工業高等学校 建設科3年生(23名)の生徒の皆様に、
・現場での安全作業について
・「ものづくり」の楽しさ
を学んでいただきたく、【安全教育講習会】を実施致しました。

まず初めに、講義を行いました。
講義内容は…
【1】建設現場の労働災害について
①労働災害の種類
②発生を防ぐ対策
③安全用語
【2】建設現場で使用する主な道具
①脚立
②カッター
③電動工具
建設現場の労働災害について
主な労働災害には
①墜転落災害(開口部、はしご、脚立、足場等)
②切傷災害(メタル材の運搬や作業、カッター、丸のこ、押切り等)
③電動工具災害(ドリル、ターボ、釘打機、インパクトドライバー等)
④転倒災害(滑る、転ぶ、つまずく等)
⑤その他災害(熱中症、重機、飛来落下等)
このように大きく分けて5つの種類があります。
そこで生徒の皆様に、1番危険な労働災害はどれなのか
一緒に考えていただきました。
確かに、どれも大変危険な労働災害ですが、
中でも特に危険なのは、墜転落災害です。
墜転落災害は最悪の場合、命にかかわることもあるので
職人さんや、その家族を守る為に、
セイミヤでは定期的に開口部や脚立等の安全講習を行うなど
様々な対策をして、墜転落災害撲滅に努めています。
次に、ケガをしやすい人はどんな人なのか。
Qせっかちな人はどうでしょうか?
Aケガをしやすい!
せっかちな人が慌てて作業してしまうことにより、ケガをしてしまうことがあります。
急がず、落ち着いて作業するよう心掛けることで、ケガを防ぐことができます。
Q不器用な人はどうでしょうか?
Aケガをしにくい!
実は意外にもケガをしにくいのです。
不器用な人は「自分は不器用だ」と気付けるので、その分気を付けて作業を行うことができます。
また、安全に作業するために、
セイミヤにはいくつか現場でのルールがあります。
①資格が必要な作業は、必ず有資格者が行う。
②正しい作業手順を守る。
③作業前の健康チェック・KY(危険予知)活動を行う。
④作業着・保護具は正しく着用する
⑤6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・習慣)に努める。
⑥工具・機材等は正しく使用する。
⑦互いに協力して作業を進める。
⑧安全指示をしっかり守る。
⑨分からない事は、指示を受ける。(勝手に作業を進めない)
これらを守ることで、全員で安全な作業を行い、ゼロ災害に努めています。
続いて、労働災害を防ぐ対策の一つとして、
【ヒヤリハット】についてお話ししました。
ヒヤリハットとは…
仕事をしていて、「もう少しでケガをするところだった」といった、
ヒヤッとした、ハッとしたということを言います。
このヒヤリハットを無くすために、
①実際に起こったヒヤリハットを、職人さんに報告書として作成してもらう。
↓
②工事責任者が内容を確認
↓
③毎月行っている社内会議で、具体的な安全対策を検討
↓
④職人さんを集めて全体会議を行い、報告・安全対策の周知を行う。
①~④を繰り返していき、全員でヒヤリハット撲滅に対する意識を高めています。
他にも標識クイズや、現場で使う物の漢字クイズ、KYTイラストクイズ
などを出題し、楽しく学んでいただくことができました。
続いて、生徒の皆様に3班に分かれていただき、
各班ごとに3つの実習を行いました。
1.石膏ボード張り実習

初めにKY活動を行いました。
危険のポイント:ターボドライバーで手を打つ。
私達はこうします:手元の安全確認。
「手元確認よし!」の言葉で、指差し呼称を行いました。
危険なポイントを伝え、早速一人ずつビス打ちを体験していただきました。


初めはうまくビスが刺さらない人が多かったですが、
何度か練習するうちに、しっかりビスが入るようになりました。
2.脚立の適正使用実習

KY活動を行います。
危険なポイント:脚立から転落する。
私達はこうします:足元を確認する。
「足元確認よし!」の言葉で、指差し呼称を行いました。
脚立は一番低い3尺脚立でも、転落したら骨折の可能性があります。
そのため、間違った使用方法をしてしまうととても危険です。
脚立の実習では、生徒の皆さんに実際に乗っていただきました。

4尺脚立に乗った感想:高さが無くても怖いと感じる。
上枠付き脚立に乗った感想:とても安定している。
最下段で音が鳴るので、踏み外す心配がない。
という素直な感想をいただきました。
実際に現場で使っている職人さんも、上枠付き脚立の安全性に惹かれ、
使用する方が増えています。
今回は適正脚立を使用しないと、怖い思いをしてしまう
という事を学んでいただけたかと思います。
3.規矩術について
規矩術とは、さしがねなどを用いて木造建築の部材形状や角度を割り出す伝統技術のことで、
文化財建造物など本格的な木造建築では重要な役割を担っています。
今回生徒の皆さんには、実際にさしがねを使って一枚の板を等分割する方法にチャレンジしていただきました!


初めは不安そうでしたが、さしがね一本で出来る簡単な方法にとても驚いている様子でした。
今は高度な計算機を用いて導き出すやり方が主流になっているので、
なかなか規矩術を使用する機会はないと思います。
しかし、規矩術は日本の木造建築を支えてきた高度な総合技術であり、
習得することで建築の本質を深く理解できるようになります。
今回はそんな伝統の技に触れる貴重なお時間になっていただけたら嬉しいです。
最後は、中村監督によるデモンストレーションを行い、
スケールを使わずに内法材(敷居や鴨居)に隙間が出来ないよう写し取る方法
を学んでいただきました。


木と木がピッタリ収まる様子に、生徒の皆さんはとても興味津々でした。

最後は実際に生徒の皆さんに鉋(カンナ)を使用して木材を削っていただきました。
皆さん初めてのようでしたが、とてもお上手で驚きました。
「ものづくり」はとてもやりがいがあり、楽しい仕事です。
今回そんな楽しさが、皆様に伝わっていたら嬉しく思います。
千葉県立東総工業高等学校の先生方、生徒の皆様
このような機会を与えてくださり誠にありがとうございます。
少しでも皆様のお力になれるよう精進してまいりますので
今後ともよろしくお願いいたします。