2024年10月25日(金)
第二回実践型安全講習を行いました。
初めにパワーポイントを使用して、
以下の通り講習会を行いました。
【墜転落・転倒災害について】
- 開口部養生
- 脚立
- はしご
【ヒヤリハット報告書について】
- 説明
- 実施方法
まず、墜転落災害は高齢者になるほど
労災発生率が上昇しています。
このように、60代以上は20代の約3倍です。
高齢者(65歳以上)は体力が低下し、
両脚で踏ん張れなくなってきたり
足のもつれや視力の低下が起こります。
年齢に関係なく全員に共通して言えることですが、
高齢の方は特に
慌てず、余裕を持った行動が大切です。
続いて、主な労働災害について…
①墜転落災害(開口部、はしご、脚立、足場等)
②電動工具災害(ドリル、ターボ、釘打機、インパクトドライバー等)
③切傷災害(カッター、丸ノコ、押切り等)
④転倒災害(滑る、転ぶ、つまずく等)
⑤その他災害(熱中症、重機、飛来落下等)
実は、このような労働災害のほとんどが類似災害です。
そこで、実際に起こりうる労働災害をいくつか紹介しましたので、
そのうちの一つを抜粋いたします。
(例)【床下点検口】
→床下点検口の開口部をふさがないで、
シャッターを閉め戸締りした後、帰ってしまった。
その後、作業のため電気業者が入室し
開口部に気付かず、足を踏み外し骨折した。
[なぜ開口部をふさがなかったのか]
①面倒だから。
②明日来てふさぐから大丈夫。
③自分は知っているから落ちることはない。(自分勝手な判断)
⇒現場で作業しているのは自分一人ではありません。
思いやりの心を持ち、常に先を見据えた危険予知対策を行っていれば
このような労働災害は起こりませんでした。
続いて、【脚立・はしごについて】
脚立は、自分の身長・天井の高さに合った適正脚立を選ぶこと!
※誤った脚立を使用しての労働災害も実際に起こっています。
適正脚立を選んだあとは、しっかりと使用前点検を行います。
このように、不良部分がある脚立は絶対に使用しないでください。
また、このようなチェックリストを使用することで
事故を未然に防ぐこともできます。
脚立の転倒災害については、
実演動画にて、より危険性を感じていただきました。
【ヒヤリハットについて】
仕事をしていて、「もう少しでケガをするところだった」ということがあると思います。
このヒヤっとした、あるいはハッとしたことを“ヒヤリハット”といいます。
このヒヤリハットを無くしていくために、
「ヒヤリハット報告書」を作成して対策を取っています。
このように、会社では全員で共通認識を持てるよう
月に一度会議を行い、意見交換をしています。
今回はハウス会の皆様にも実際にヒヤリハット報告書を記入していただきました。
講習会のあとは、セイミヤ駐車場にて
脚立の実演を行いました。
まずは6尺の脚立に乗っていただきました。
高さもあり、支えられていても怖いと感じるようです。
続いて、同じ高さの上枠付き脚立。
脚立自体にもしっかりと安定感があり、ステップも広いため
先ほどの脚立よりも恐怖は感じないそうです。
こちらは伸縮式脚立といいます。
片面が4尺、反対側が3尺になっており、
最大の特徴は、脚が伸び縮みすることです。
そのため、階段などで作業する際、自由に高さを合わせることができる優れものです。
続いて…
床が不安定な時に、
このように脚が浮いてしまうことはありませんか?
このまま作業をしてしまうと
脚立がぐらついてしまいとても危険です。
しかしこの脚立は…
このように脚の長さを細かく調節できるので、
平らな床でなくても安定して作業をすることができます。
このように今回も様々な脚立を紹介させていただきました。
上枠付き脚立は、やはりまだ
たくさんの方が使用しているわけではないそうです。
普段使用している脚立より値段は高くなってしまいますが、
これからは安全を最優先で、前向きに考えていきたいと思います。
最後に皆様に、セイミヤで作成した
「カタログスタンド」をお配りいたしました。
ぜひこのように置いていただけたらと思いますのでお願いいたします。
これからもセイミヤでは
「不幸な人を二度と出さない」という固い決意を持ち、
全員で一丸となって安全対策に励んでいます。
今回もお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。