2025年3月1日(土)
第四回安全講習会・全体会議を行いました。
第四回安全講習会
【切傷災害について】
1.メタル材
メタル材には錆止め油が塗ってあり、滑りやすい。
→特に、L型、T型のメタル材は、数枚重なっており、
重量があり、滑って切傷する恐れがある。
そのため、素手での作業はNG。
メタル材を取り扱う際は必ず耐切創手袋を着用すること。
実演動画にて、
実際に起こったメタル材の労災事例や
現場で使っているメタル材の紹介を行いました。
2.カッターの使用方法
①作業場周辺の整理整頓
②耐切創手袋を装着
③用途にあったカッターを選ぶ
④切れる刃を使用
⑤安定した作業姿勢
⑥刃は、必要最低限の長さで使用
⑦刃の進行方向に身体を置かない
⑧切れが悪くなったら、新しい刃に交換する
⑨使用後は刃先をしまい、固定してから所定の場所に保管
「②刃の進行方向に身体を置かない」とは、
このように刃先の延長線上に身体を置いてしまうと、
刃が足に刺さってしまう危険があります。
このように適正な立ち位置で作業を行ってください。
続いて、カッターによって手袋が切れるかの実験を行いました。
(実演動画にて)
用意した手袋は
①編み手袋(軍手)
②ゴム手袋
③合成皮革手袋
④ケブラー手袋
⑤耐切創手袋(マキシカットウルトラ)
1枚ずつカッターで切ってみると、
軍手・ゴム手袋・革手袋・ケブラー手袋は切れてしまいましたが、
マキシカットウルトラは、表面に傷はつくが、中までは刃が通っていない
という結果になりました。
※あくまでも切れにくいだけで、絶対に切れないというわけではありません!
それぞれに使いやすい手袋があり、作業ごとに交換するのは大変かと思いますが、
安全に作業することを一番に考えて
カッターを使用する際はマキシカットを着用していただくようお願いします。
↑ 実際に切った手袋は、会議会場に提示しました。
3.丸のこ・押切り
『点検方法』
①電源コード・プラグ、丸鋸本体に傷、亀裂、変形、破損等はないか
②安全カバーに亀裂、変形、破損等はないか、はずす、固定等の改造はないか
③レバーが正常に機能するか、ボルト類に緩みはないか
④刃の固定ボルトを確認
⑤刃は、本体及び切断材料に適合しているか
⑥刃に刃こぼれ、変形等の破損、刃の取り付け方の確認
⑦回転中に異常振動、異常音、刃に面振れがないか
⑧試運転を行い、スイッチを切ったときにブレーキが正常に作動するか
※実際の点検方法を実演動画にて説明しました。
『キックバック現象の対策』
キックバックとは:丸のこの刃の回転により、刃が引っ掛かったり詰まったりすることで
急に逆方向に丸のこが作業者に向かって戻ってくる現象のこと。
キックバックが起こりやすいパターンの一つに、
このように間隔が広いことで材料が垂れ、
刃に負担がかかることにより起こってしまうケースがあります。
そのため、このように間隔を狭くして
刃の負担を減らし、キックバックを防止するようにしましょう。
他にも、キックバックを防ぐために、
①当て板を作業台にして材料を切る。
②真っ直ぐに切る(ガイド定規を使う)
③ゆっくり切る。
④加工材から10mmほど離して、電源ONにする。
(回転数を上げてから切り始める)
⑤よく切れる刃を使う(チップソ―交換)
⑥丸のこの刃の延長線上に立たない(真後ろに立たない)
⑦安定した場所、適切な高さ、力の入れやすい姿勢で作業する
⑧加工材をしっかり固定する
⑨余計な刃は出さない(刃は切断する材よりも2~5㎜ぐらい出す)
⑩丸のこ本体をしっかり持つ
⑪作業場所の整理整頓
といった対策方法があります。
また、⑪作業場所の整理整頓は、すべての作業に共通します。
使い方を間違えると大怪我に繋がってしまいますので
点検方法・使用方法を今一度確認して
これまで以上に注意して作業していくようにお願いします。
【ヒヤリハット報告書について】
前回、全員に報告していただいたデータを円グラフにしてまとめると、
脚立のヒヤリハットが全体の約60%であることがわかります。
この結果から、後日工事責任者による会議を行い
具体的な安全対策を検討いたしました。
こうして「現場からの報告→安全対策を検討→全員に周知」を繰り返していき、
ヒヤリハットを無くしていくように努めていきます。
品質・安全について
1.労災報告事例について
労災事例の一部を報告し、同じことを起こさないように
原因と対策を考えました。
2.工事検査結果報告書について
施工について指摘があった箇所を、写真を使って説明し
今後の対策を考えました。
3.現場改善点・類似災害撲滅宣言について
今後も労災を起こさないよう、全員の共通認識を高め、
一人一人が安全対策に努めていくことが大切です。
そのため、現場改善点・類似災害撲滅宣言を作成し
一つ一つの項目を改めて確認させていただきました。
現在、現場でも活用していただいておりますので
今後も引き続きよろしくお願いいたします。
今回も、最後は指差し呼称で締めました。
これからもゼロ災害を目指して
全員で一丸となって「安全な職場づくり」を行っていきましょう!